範馬勇次郎がポケモン151匹を狩りに行くようです(1):息抜き・ノンジャンル(NONJ)
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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:22:10.73 ID:XxPE11gY00
辺りが薄暗くなってきたころ、心神会本部の応接室で老齢の男二人が向き合って座っていた。
「とんでもないことになっとるようですな」
心神会元館長、愚地独歩が口を開く。
「オウ、驚いたわい」
合気の達人、渋川剛気がハブ酒をあおりながら答える。
「あのピクルとかいう原人の復活に続いてもう一つ…
世間一般にはあり得ないことが起こったわけじゃからな」
「関東地方に突如現れた複数種の怪物。
獣、鳥類、人工物、ガス状の生命体…
その風貌は様々らしいですな。
ピクルの件と立て続けにこのような事が起ころうとは。
御老公の言葉を借りるなら…」
「シンクロニシティ、というやつかの」
酒をあおり、一息つく二人。
どこからともなく関東地方に現れた怪物たちは
人間に危害を加え続けていた。
人々は関東地方から退去し、東京はもはや無人の都市となっていた。
「で、おぬしはどうするつもりかの。ここも引き払うのか?」
「心神会内でも既に被害報告は後を絶ちません。
元館長としては一応、一肌脱がにゃあならんでしょう」
「ホホ、闘りたいだけと違うんかの」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:23:57.58 ID:XxPE11gY00
同時刻、アメリカからの出動要請を受けたヘリが東京の上空にたどり着いた。
怪物たちを放置していては、いつ自国に被害が及ぶとも知れない。
そう考えた大統領が任期終了前の最後の頼みとして、ある男に怪物退治を懇願したのだ。
「開けろ!ストライダムッッ!!」
黒服の男に命じられ、欧米の軍人がドアを開ける。
と同時に、男はヘリから飛び降りた。パラシュート無しである。
「ユージロオオッ!!」
ストライダムと呼ばれた軍人が叫ぶ。
だがストライダムの心配をよそに、男はビルに指をかけ、
超人的な握力をもって落下にブレーキをかけた。
男は何事もなかったかのように地面に着地し、無人となった街を見渡した。
「美味そうな野生の臭いだ…」
範馬勇次郎が東京の地に舞い降りたのだ。
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:25:11.06 ID:XxPE11gY00
10分ほど東京を闊歩する勇次郎。未だ怪物とは出会っていない。
政府の情報によると現時点で確認されている怪物の種類は137種。数も137匹。
異なる137種の脅威を持った怪物が、それぞれ一匹ずつ関東地方に放たれているのだ。
(最高の夜だ…)
離れていても怪物たちの危険な臭いが伝わってくる。
勇次郎がその臭いに酔いしれはじめていた、まさにその時。
ビルの陰から、球体がとてつもない勢いで勇次郎めがけ転がってきた。
勇次郎「ヌウッッ!!」
日常が臨戦態勢である勇次郎にとって、「臨戦態勢に入る」という言葉は存在しない。
一瞬で対象を確認すると、飛んでくる球体にめがけボクサーのジャブより速い蹴りを放つ。
重さ100kgを超える岩の塊「ゴローン」の体の一部が削り取られる。
「中国拳法には岩の角を削り取る『打岩』なる修行が存在すると聞く。
動かぬ岩を削り取っても面白くも何ともねェが…こいつは別だ」
体の一部を失いなおも向かってくるゴローンの両腕を、勇次郎は手刀で削り取った。
ゴローンにとっての腕は推進力の要である。
それを失ったゴローンの戦力は半減していた。
それでも立ち向かうゴローンに容赦なく浴びせられる手刀、蹴り、正拳…。
ゴローンが物言わぬ石塊になったとき、その体は黒曜石と見まごうほど見事な球体に削られていた。
ゴローン死亡
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:26:46.21 ID:XxPE11gY00
ゴローン戦での勇次郎の殺気を感じ取り、関東地方に散らばる怪物たちは
東京へ向かって歩みを進めていた。
ゴローンとの戦いから五分ほど経っただろうか。
退屈していた勇次郎の前に、炎を背に纏った馬が現れた。ポニータだ。
「面白ぇ。食うぜ」
歩みを進める勇次郎。だがポニータのとった行動は「逃走」だった。
踵を返し、勇次郎から逃げ出すポニータ。
「キサマッッ!!」
地を蹴り、すさまじい勢いでポニータを追う勇次郎。
脚力においては無類のはずのポニータが、徐々に距離を詰められる。
突如、ポニータは止まった。これこそがポニータの必勝パターン。
獲物である自分を追う相手。しかしこの相手こそがまさにポニータの獲物。
逃走から闘争へ。草食であるはずのポニータがその闘争心から、自然と身に着けた「狩り」。
突然走るのをやめたポニータに、勢いづいて襲い掛かる勇次郎。
その勇次郎にポニータの後ろ蹴りが食らわされた。
全速力で走ってきたところへの、強烈な後ろ蹴り。
常人ならばひとたまりもないだろう。しかし勇次郎は倒れない。
「猫科の猛獣はシマウマの後ろ蹴りを食らっても倒れぬと言う。
この戦いはライオンとシマウマの戦いよ…」
今度は「狩り」ではない。全速力で逃げ出すポニータ。
横に並ぶ勇次郎。馬の首がへし折られる音が響いた。
ポニータ死亡
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:28:43.27 ID:XxPE11gY00
ポニータを屠り去ったその瞬間、勇次郎は右足に違和感を覚えた。
(針…ッッ!)
勇次郎の足元にいた虫の様な生き物「ビードル」が飛ばした毒針だった。
「こざかしいわッッ!!」
ビードルを踏み潰す勇次郎。この男は殺気を隠そうとしない。
いつのまにか殺気を感じ取った怪物たちが、勇次郎を取り囲んでいた。
(コウモリ、猿、狂犬か…)
地面にはサイズの小さい犬「ガーディ」と、勇次郎の身長ほどもあろうかというサイズの犬「ウインディ」。
闘争心むき出しの猿「マンキー」と「オコリザル」。
空中には小振りのコウモリ「ズバット」と、一回り大きい「ゴルバット」。
さらに悪いことに、お互いが牽制しあっている間にも別の怪物たちが集まってくる。
二股の鳥「ドードー」、岩で出来たサイのような化け物「サイホーン」。
八匹もの凶悪な怪物が、勇次郎を取り囲んだ。
やがて牽制状態にあった怪物たちが、痺れを切らしたように一斉に勇次郎に襲い掛かる。
「八匹じゃねェ…四匹だッッ!!」
身軽さが災いして、真っ先に飛び込んだガーディが正拳に沈む。
直後、回し蹴りがマンキーを襲う。回避は不可能。マンキーも血の海に沈んだ。
背後のズバットの翼が手刀でそぎ落とされた。もう飛ぶことはできない。
ドードーは二つあるその首をいとも簡単にへし折られ、その生涯を終えた。
いくら数が多かろうと、四方から同時に飛びかかれるのは四匹程度まで。
仮にこの都市に集結している全ての怪物が勇次郎に同時に襲いかかろうと、
それは1対100余ではなく1対4なのだ。
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:30:15.15 ID:XxPE11gY00
どこで身に着けたのか、空手を駆使して勇次郎に襲い掛かるオコリザル。
だがその技のどれもが、鬼の反射神経を上回ることはできなかった。
「じゃッッ!!!」
襲いくる拳。オコリザルは死の間際、自分が捕食者ではなかったことを知った。
目の前の光景を本能で理解し、距離をとるウインディ。
その口から激しい炎が吐き出される。
「ヌウッッ!!」
それに対し勇次郎が取った行動は「まわし受け」であった。
両手で円を描き、ウインディの炎を完全に防ぎきる勇次郎。
切り札を封じられ、もはやウインディの闘争心は完全に折れていた。
超音波を発して威嚇するゴルバットの口内を突きで貫き、
死骸をウインディに向かって放り投げた勇次郎。
一瞬視界が失われるウインディ。しかしその目が二度と光を見ることはなかった。
鈍重ゆえに攻撃が遅れたサイホーンは、ある意味幸運だったというべきか。
しかしその命が絶たれることに変わりはなかった。
死を覚悟したサイホーンの頭上に、無情にもかかと落としが振り下ろされた。
ガーディ、ウインディ、マンキー、オコリザル、ドードー、
サイホーン、ズバット、ゴルバット、ビードル 死亡
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:31:48.44 ID:XxPE11gY00
勇次郎は期待せずにはいられなかった。
ここまでの挑戦者は自分を満足させるに至らなかったが、
この先どれほどの強者が自分の前に立つことになるのか…。
周囲を見渡す勇次郎。だが次の脅威は空中からやってきた。
その嘴で幾多もの生物を葬ってきた怪鳥「オニドリル」である。
勇次郎は頭上から急降下する鳥に気づき、立ち位置から距離をとった。
一瞬判断が遅れれば、ドリルのような嘴が勇次郎を襲っていただろう。
突進をかわされたオニドリルは、素早く方向を変え上空へと昇った。
だが次の瞬間、オニドリルの目に信じがたい光景が映る。
人間の手が自分の嘴をつかんだのだ。
むろん勇次郎である。脅威の跳躍力は急上昇するオニドリルに追いついていた。
嘴をへし折られるオニドリル。その末路は既に決定していた。
オニドリル 死亡。
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:33:37.80 ID:XxPE11gY00
東京で数少ない緑。郊外の森の中に勇次郎は足を踏み入れていた。
理由はこの森の中に強者が存在するという直感、ただそれだけである。
突如、何かのさなぎのようなものが勇次郎に向かって飛び掛った。
黄色いさなぎ「コクーン」はその場で叩き割られ、
緑色の「トランセル」は叩き落とされたあと踏み潰された。
次の瞬間、勇次郎はこのさなぎたちが飛び掛ってきたわけではないことを知る。
植物のツタで構成された生き物「モンジャラ」によって投げつけられたのだ。
モンジャラは対象を視認すると、植物のツルを飛ばした。
さなぎに気を取られていた勇次郎は一瞬判断が遅れる。
「フン…」
左腕をツルにからまれた勇次郎。だがその表情は余裕である。
それもそのはず、勇次郎は心から余裕なのだ。
「ぬうんッッ!!」
勇次郎はツルにからまれた腕を高く持ち上げると、力任せに振り回した。
そこらじゅうの木にすさまじい勢いで叩きつけられるモンジャラ。
モンジャラが絶命した頃には、ツルは完全に振りほどけていた。
コクーン、トランセル、モンジャラ 死亡
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:34:49.75 ID:XxPE11gY00
「他愛もねェ…これなら原人を喰ったほうがマシだったぜ」
歯ごたえのない怪物たちの相手に、勇次郎はいささか退屈を感じていた。
常人ではとても手も足も出ない怪物たち。しかし勇次郎はあまりに規格外であった。
突如、地面から何かが突き出す。
モグラであった。地中で生活する「ディグダ」。
そのディグダが穴を掘って地上に出てきたかと思えば、勇次郎の目に泥を浴びせかける。
目潰しのつもりだったのだろうが、勇次郎はそれを軽く振り払いディグダを踏み潰す。
背後の地面からディグダの突然変異種である「ダグトリオ」が飛び出て
勇次郎に捨て身のタックルを仕掛けたが、裏拳の一発に沈んだ。
つまらなさそうな顔で血を振り払う勇次郎。しかしそのセンサーが何かを捕らえた。
鬼が森を駆けていく。行く先にある何かを喰らうために。
途中、いもむし状の生物「キャタピー」や毒蛇「アーボ」が襲い掛かったが、どちらも一撃で昇天した。
やがて勇次郎は森の中央、木や背の高い草の一切ない小さな平原のような場所に出た。
「殺気の正体はおめェか…面白ェ。喰うぜ」
トカゲの亜種と呼んでは失礼だろうか。すさまじい殺気を放つ狂獣「リザードン」がそこにいた。
ディグダ、ダグトリオ、キャタピー、アーボ 死亡
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:35:43.77 ID:XxPE11gY00
身長は勇次郎のほうが上だろうか。
しかし目の前の怪物はその身長以上に巨大なイメージを勇次郎に植え付ける。
「こいつァ喰いごたえがありそうだぜ」
先制したのは勇次郎だった。大地を蹴り、リザードンの懐へ飛び込む。
鬼の拳がリザードンの腹を襲う。と同時にリザードンの牙が鬼の肩に食い込む。
腹を殴られ苦しそうなリザードンだったが、牙は離さない。
勇次郎の拳がリザードンの首元に食い込む。しかしそれでも食い込んだ牙は離れない。
「いいもんだな。野生ってのはよ…」
ニタァ〜っと笑う勇次郎。そのままリザードンの首を固める。
必死で牙を離すまいとするリザードンだったが、やがて苦しさのあまり口を開けてしまう。
その瞬間を勇次郎は見逃さなかった。首固めを解き、リザードンの顔面に正拳を放つ。
自慢の牙の半分はこの時砕け散っただろう。
だがリザードンは距離をとらず、近距離から炎を吐いた。
吐き出された炎はウインディのそれより数段強力なものだった。
回し受けでも防ぎがたいとみた勇次郎は、炎を受けずにリザードン目掛けまっすぐ突進した。
一瞬ひるんだリザードンの頭に手刀が振り下ろされる。
その一発で、頭蓋骨は完全に粉砕された。
「堪能したぜ…まだまだ楽しめそうだな」
満足そうに笑う勇次郎。その傍らには動かなくなったリザードンが倒れていた。
リザードン 死亡
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:37:22.52 ID:XxPE11gY00
焼けた道着を破り捨て、上半身裸で森を闊歩する勇次郎。
リザードンとの戦いで勇次郎の気分は高揚していた。
この状態の勇次郎は止められない。目の前に餌があれば即座に喰らうことだろう。
襲い掛かってきた「ニドラン♀」「ニドラン♂」が、不運にも勇次郎の犠牲となった。
しかし、突如めまいを覚える勇次郎。
(何だ…?)
あのときのビードルの毒針が今頃になって効いてきた。
遅効性の毒だったが、勇次郎の常人離れした筋量のせいで一層効きが遅かったのだ。
そんな勇次郎を、猫型の化け物「ニャース」と「ペルシアン」が襲う。
特にペルシアンの動きは素早かった。鋭い爪を勇次郎の体に立てる。
普段の勇次郎なら難なくかわしていただろう。しかし毒のせいで動きが鈍る。
そのまま引き裂こうとするペルシアンだったが、砕けたのは自分の爪のほうだった。
「その程度の爪で俺の筋肉を引き裂こうなどと…100年早いわッッ!!!」
ペルシアンのあごを強烈なアッパーが捕らえる。と同時にニャースに蹴りが入る。
勇次郎は赤子のころ、素手で毒グモを潰したことがある。
常人なら死亡を免れない毒も、勇次郎にとってはハンデにすらならなかった。
ニドラン♀、ニドラン♂、ニャース、ペルシアン 死亡
20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:39:31.49 ID:XxPE11gY00
「さっきの小動物どもの敵討ち…ってワケか」
勇次郎の正面に「ニドリーナ」「ニドリーノ」が奮い立つ。
先ほど勇次郎が屠ったニドランの親代わりというわけだ。
「誰かの仇を討つため誰かと戦う…
闘う理由など、闘争の世界においては不純物ッッ!!」
親代わりの二匹では、勇次郎の相手にはならなかった。
砕け散る骨の音。鬼の拳は哀れな親代わりを無残な肉塊へと変えていった。
疲れすら見せない勇次郎。そんな勇次郎を囲むかのように、
二匹の巨大な怪物が彼の行く道をさえぎった。
勇次郎の正面には♀の「ニドクイン」。背後には♂の「ニドキング」
どちらもサイズ的には大型であり、鋭い眼光はその実力を感じさせた。
「前門の虎、後門の狼ってか」
言うが早いか勇次郎はニドクインに襲い掛かる。
まるで相撲のようにニドクインをかかえこみ、すさまじい勢いで押していく勇次郎。
だがその背後からニドキングが突進してきた。
押しつぶされるニドクインと勇次郎。
キングとクインは夫婦であった。しかし失った息子、娘たちのあだ討ちに燃える二匹は
自分たちのダメージなどいとわず、ただ勇次郎を殺すことのみを考えて挑んできた。
「闘う理由なんざ不純物だが…お前らは最高だぜ」
二匹にはさまれた勇次郎がとった行動は、「押し」であった。
ただ単純に腕力に任せて二匹を押し開く。
片腕でニドクインを、片腕でニドキングを。
あまりの力の差に絶望した二匹は、それでも子供たちの敵を討つため襲い掛かった。
(まだやらせてくれるというのか…感謝!)
巨大な二匹の死骸の傍には、彼らの子供たちが横たわっていた。
弔いの気持ちではないだろう。楽しませてくれた彼らへの、勇次郎なりの礼と言った所だろうか。
ニドリーナ、ニドリーノ、ニドキング、ニドクイン 死亡
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:43:56.60 ID:XxPE11gY00
「チッ、小ざかしい」
勇次郎は眠気に襲われていた。「ナゾノクサ」「クサイハナ」が放つ眠り粉のせいである。
勇次郎は「ラフレシア」のテリトリーに踏み込んでいた。
ラフレシアの手下ともいえるナゾノクサたちの眠り粉は、相手を眠りに落とす強力な武器である。
二匹が放つ眠り粉に襲われた勇次郎は、ラフレシアの放つ消化液をよけながら木に自分の身をぶつけていた。
襲い来る強烈な眠気を覚ますためである。
以前、勇次郎は麻酔銃の餌食となって眠りに落ちたことがある。
いくら勇次郎と言えども、麻酔は効くのだ。
木に身をぶつけ、眠気を覚ましながら徐々にラフレシアとの距離をつめる勇次郎。
だが敵はラフレシアたちだけではなかった。
地中に潜んでいた「イワーク」が突如勇次郎を襲う。
「くぅッッ!!」
巨大なイワークに締め付けられる勇次郎。怪物と眠気が同時に襲ってくる。
が、次の瞬間イワークをつなぎとめていた体の一部が破壊される。
勇次郎が握りつぶしたのだ。体の半分を失い地面に倒れるイワーク。
「いーい気付けになったぜ」
ニヤリと笑うと勇次郎は、一気にラフレシアとの距離を詰めた。
親分であるラフレシアが一撃で沈んだのを見て、半ば戦意を喪失しかけていたナゾノクサとクサイハナ。
だが折れないということは勇次郎との勝負の土俵に立ったということ。
手下の二匹も無残に葬り去られた。
ナゾノクサ、クサイハナ、ラフレシア、イワーク 死亡
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:50:46.55 ID:XxPE11gY00
森にも鳥は住む。
怪鳥オニドリルほどの大物はいなかったものの、空からの使者も勇次郎に牙を向いた。
「ポッポ」、「オニスズメ」は勇次郎の体にその爪が伸びる前に、手刀の餌食となった。
幼虫「コンパン」をその背に乗せた巨大な毒蛾「モルフォン」も、
その粉を放つ前に勇次郎の目に留まり、一瞬で距離を詰められ屠り去られた。
これ以上森にいる価値なしと判断した勇次郎は、再び市街地に戻ることにした。
市街地も近づいたかという頃、巨大な毒蜂が鬼の行く道をさえぎった。
「スピアー」である。
スピアーの飛ばす巨大な毒針が勇次郎を狙う。
避けるのは簡単だったが、反撃しようにも相手は空中。
それも勇次郎を警戒してか、かなり上空から毒針を打ってくる。
「フン…こんな虫を何匹退治しようとも、満たされることなどあるまいが…」
勇次郎は落ちていた石を拾うと、スピアー目掛けて投げつけた。
それは銃の弾丸を上回る威力でスピアーの腹を貫いた。
地面に落ちてきた哀れな毒蜂は、さらに哀れなことに、鬼の足に踏み潰された。
ポッポ、オニスズメ、コンパン、モルフォン、スピアー 死亡
37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/31(土) 22:59:35.67 ID:XxPE11gY00
市街地にはほとんど人が残っていなかった。
怖いものみたさでやってくる愚かな人間は、ほぼ例外なく怪物たちの餌食となった。
そんな中、勇敢にもこの傍若無人な怪物たちをなんとかしようとやってくる者もいる。
「ひどい有様だな」
畑中公平。全日本柔道の選手である。
海外での試合から帰ってきた畑中は、関東地方の惨状を知った。
そして自ら関東地方に赴いたというわけだ。
そんな畑中の前に、一匹の怪物が立ちふさがった
「……ッッ!」
すでに畑中は汗だくだった。自分の想像を超えた怪物が目の前に立っていたからだ。
勇次郎が市街地に戻ってくると同時に、襲い掛かってきた者たちがいる。
力自慢の「ワンリキー」「ゴーリキー」だ。
共に素手でトラックすら動かせるという強者だったが、上には上がいた。
二匹を茶化すかのように、手四つを組む勇次郎。
渾身の力を込めた二匹だったが、まずワンリキーの腕がへし折られた。
ついでゴーリキーが膝を突いた。
腕力では勝てないとみたゴーリキーは、低い姿勢から蹴りを放った。
だがそれすらも勇次郎の反射神経には及ばなかった。
ゴーリキーは蹴りが届く前に喉を突かれ絶命。残ったワンリキーも正拳で粉砕された。
ワンリキー、ゴーリキー 死亡
範馬勇次郎がポケモン151匹を狩りに行くようです